EPISODE 3 生きる為のダイエット

先ず、食事を減らす事から始めたのだが、
そもそも、これまでの量が半端じゃなかった。
内容はというと、
主食だけでも、米だったら1回で1合、麺類(乾麺の状態)だったら1袋(約300g)
それに加わるおかずは、肉だったら200g以上、更に野菜と果物などが加わる。
その上、酒と肴、おやつ等の間食なんかもしてたもんで、
1日の摂取カロリーは、4000kcalは超えていたと思う。
それを1回の食事量を約半分まで減らして、
間食も極力避けるようにみた。
それで、1日の摂取カロリーが、大体1500kcal位まで抑える事が出来た。
因みに、成人男性の基礎代謝量が1600kcal/日、前後とされているので、
今考えてみれば、明らかに抑え過ぎだった。
次にストレスの発散方法だが、
今まで暴飲暴食に走っていたものを、
別の方法に変えてみようという事で、
親父が奨めてくれたウォーキングをしてみることにした。
最初は、「歩いたって何になるんだ!」と思っていたが、
意外や意外、結構気持ちがいいもんだ!
最初は、自宅から武田神社の間を往復するだけにしようと思ったのだが、
意外にも近かったので、少し回り道をしながら歩いてみた。
気が張っていたせいも有ったかもしれないが、
食べなきゃいられないという感じにもならなかった。

ダイエットを始めて数日後、
カミさんの実家に呼ばれた。
そこで俺は、これまでの経緯を聞かれ、
小言交じりに、仕事に対するアドバイスを頂いた。
そして、久しぶりに2人の子供たちと対面!
抱き上げたとき、
実も心もボロボロだった俺は、
思わず泣きそうになってしまった。
そして、「この子達の為にも、まだ死ねない」「くたばってたまるか!」と思った。
カミさんの実家から帰った後は、
仕事をしつつ、必死にダイエットに励んだ、
ダイエットの目的が、
もの凄く切実だった事も有り、順調に体重が落ちていった。
 …あわよくば入院回避という考えもあったが…、
そして、ウォーキングでは、
最初のうちは、ただ漠然と歩いているだけだったが、
次第に、自分自身と向き合うという事が出来るようになっていった。
今まで、見えなかったものが見え始めた。
そうなると、もうウォーキングが楽しくて仕方なくなった。

ダイエットを始めて10日ほど経ち、
月が変わり11月に入った。
カミさんもようやく、
お産扱いから戻り、一家4人の生活がスタートした。
子供の風呂は専ら俺が入れてやっているが、
この日から、それが2人になった。
その頃には、俺のダイエットの成果も現れ始めており、
85kg有った体重も82kgほどになっていた。
そして迎えた11月3日、大安、
下の子のお宮参りの日、
入院を1月先延ばしにして貰ったのも、
この日の為だった。
無論、俺とカミさん双方の両親にも参加してもらった。
因みに俺の親父は、
この日、下の子とは初対面!
よっぽど可愛かったのだろう、
強面の顔が綻んでいた。
それに、待望の男の子の内孫なので、
思い入れも一入なようだ。
最も俺だって、その気持ちは同じだ。
話を戻そう。
武田神社でお参りをした後、
日本料理豆腐懐石小梅という店で会食した。
料理が、物凄く良かった。
料理のベースが豆腐なので、とてもヘルシーなのがまた良い!
興味ある方は、下記のURLをご参照あれ!
http://kanko.tabimado.net/resource/ADGR074917/
この時ばかりは、祝いの席ということも有り、
ダイエットのことは考えなかった。
会食が終わり俺の両親が家に立ち寄った。
検診の結果が書かれた用紙を見て、
親父は難しそうな顔をして、カミさんに言った、
「これは、コイツ1人の病気じゃない! 家族の病気だ!」と…、
その言葉が俺自身にも重く圧し掛かった。
そして、色々な事を話し合った後、
少しの間、孫達をかまってもらった。
両親が帰る時、俺は上の子を連れて駅まで送ることにした。
息子の、お宮参りの夜からも雨の日や、
次の日の仕事が早朝からのとき意外は、
夜のウォーキングを繰り返した。
無論、食事も(今考えれば必要以上に)カロリーを抑えたものを継続していた。
しかし、慣れというものは恐ろしいもので、
俺は、いつの間にか余り食べなくても平気になっていた。
ストレスの捌け口が「飲食い」から「動く」事に替わったからだろうか?
そして、物事の考え方も少しづつだが前向きになりつつあった。
そうこうしている内に数日が経ち、入院前の検診の日がやってきた。
この日も前回同様、採血と問診、それから血糖値測定をした。
俺の血糖値は、かなり下がっており基準値にぴったり収まっていた。
この日は、検診前に予め体重を量ってあったのだが、80kg程まで減っていた。
教授が言うには、この時の俺の状態は非常に軽い症状だったそうだ。
結局、あわよくばと思っていた入院回避は出来なかったが、
俺の生きる為のダイエットは、確実に結果を出していた。
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