あとがき  The Night Walker Belial

シリーズ「生きる為のダイエット」のあとがきとして、
俺のHNについて書いてみようと思います。
ナイトウォーカー・ベリアルのナイトウォカーとは、
運動療法として行っているウォーキングを専ら夜23:00以降に行っているので、
夜に歩く者という意味で、ナイトウォーカー!
 …超安易!
そして、ベリアルとは御存じの方も多いと思うが、
そういう名前の堕天使がいる。
最初は、単なるブラック・ユーモアのつもりでつけていた。
しかし後程、この堕天使ベリアルについて調べてみたのだが、
やはり、この俺に相応しいと感じた。

ソンでもって調べた結果はこうだ。
ベリアルとは、元々は力天使という階級の天使だったようだ。
姿形は、炎の戦車に乗った天使とされており、
物腰も柔らかく、威厳に満ちた態度をとるようだが、
その性格は、堕天使の中でも最も放埒で卑猥とされているらしい。
また、その名前の由来は、ヘブライ語で「無価値」を意味する単語だそうだ。
実は、相応しいと思ったのはここなのだ。
ダイエットを始める前の俺は、
自分自身の価値を見出せずにいた。
つまり、「俺は、価値の無い者」だと感じていた。
また、職場の評価面接でも短所だけが評価され、
挙句の果てには看護主任に「貴方のしている事は全て無駄な事」まで言われた。
俺にとって、この言葉は、自分の存在価値を否定されるのと同義だった。
悔しかった、そして俺自身が徐々に可笑しくなっていくのを感じていた。
しかし、仕事を辞めると言うことは、しなかった。
いや、出来なかったと言った方が、正しいだろう。
なぜなら、俺には守るべきものがあったからだ。
それに、尻尾を巻いて逃げると思われるのが癪だったからだ。
だから、敢えて踏み止まった。
疎外感と無力感に苛まれつつも…。
そして、そんな俺にも転機が訪れた。
そう、それは糖尿を患った事だ。
確かにそれは、更なる逆境であったが、
同時に、最大のチャンスでもあった。
それは「生きる為のダイエット」の原点であり、
今年の介護福祉士の合格のきっかけでもあるからだ。

そのように、こんな過去を持った、
自分を戒める意味でもbelial(無価値な者)というHNを名乗る事が、
俺自身に相応しいと感じている。
事実、今でも自分自身の価値を見出したとは言い難い。

最後に、
俺は、Night Walker Belial
今は無価値な者、だが存在価値を自らの手で勝ち取ろう!